坐骨神経痛に手術は必要ありません。治療方法や原因を具体的に説明します。

坐骨神経痛はこうやって治す2

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2.今更だけど、坐骨神経痛って何?

2-1坐骨神経痛という名前の不思議
レントゲンやMRIなどで原因がよくわからないと坐骨神経痛と言われると先ほど述べましたが、そもそも何で坐骨神経痛と言うのか?
坐骨神経というのは腰神経の4番5番仙骨の1~3番の神経が1つの束になって、骨盤にある梨状筋という筋肉の下から出てきて太ももやふくらはぎや足の感覚と運動を担当する神経です。(坐骨神経からまた枝分かれしていくのですが)
つまり坐骨神経痛とは、とても広い大雑把な範囲の痛みのことを言います。
なので、椎間板ヘルニアも脊柱管狭窄症も大雑把に坐骨神経痛とも言えます。

2-2坐骨神経痛と椎間板ヘルニアの違い
坐骨神経痛とも言える椎間板ヘルニアですが、実際に整形外科へ行くと椎間板ヘルニアと診断を受けたり別の病院では坐骨神経痛だねと言われたり、お医者さんの中でも見解がまちまちです。

坐骨神経痛は上記の通り広い範囲の痛みで診断名でもないので決まった定義もありません。
では、椎間板ヘルニアはどういうものでしょうか?それは検査の結果をみればわかります。お医者さんはこの検査を正しく行わないから診断がぶれるのです。
まず、ヘルニアの診断にレントゲンは必要ありません。レントゲンは一番肝心な椎間板が映らず、その上下にある椎体(背骨の一つ一つの名称)の間が狭くなっていることしかわかりません。
なので、椎間板ヘルニアの診断にレントゲンを撮影するのは医療費、時間の無駄であり、患者様の負担でしかありません。

MRIは椎間板や神経の束である脊髄の状態が良くわかり、椎間板が神経を圧迫している様子も良くわかります。MRIは水分も映りますので、神経の水分が失われて血流不足になっているのも確認できます。
整形外科では、この画像を見て椎間板が神経を圧迫しているので椎間板ヘルニアですねと診断するのですが、ここに問題があります。
それは、画像で見えている圧迫を受けている神経の番号と症状として感じている痛みや痺れの場所が一致しないことがとても多いということ。
Dermatome
椎間板ヘルニアの症状は例えば5番の腰神経が圧迫されると、太ももの外側、スネの外側から中央に向かってそして足の甲から人差し指、中指、薬指辺りに痛みや痺れがでます。
そして、神経症状は筋肉の運動機能にも異常がでます。
5番の神経で言うと足の親指を甲側に上げる事ができなくなります。
まとめると、
1.椎間板ヘルニアはMRIで椎間板が神経を圧迫している。
2.その神経の領域に電撃痛(一本稲妻が走ったような痛み)が起こる。
3.その神経の領域に感覚異常(麻痺感、チクチクなど)を感じる。
4.その神経の担当する筋肉に筋力低下が起こる。

私が今まで診てきた下肢痛でこの4つがピッタリ当てはまった方はほんのわずかです。
でも病院ではMRIだけ行なって、痛みがどの動きでどのようにでるのか、感覚がどの範囲で異常なのか、どの筋肉に筋力低下が起こっているかをほとんど検査しません。中には検査して圧迫している神経と異常のある番号が違うのにヘルニアですと診断されることも少なくありません。

椎間板ヘルニアであれば逆にシンプルで施術もする内容が決まっています。背骨をそっと優しく動かすことで椎間板にかかる重心が変わり、神経の圧迫を取り除く事ができます。
しかし、坐骨神経痛はとても複雑です。椎間板、靭帯、関節構造、筋肉などのうちどれが傷ついていたり固まっていたりしているのか。その種類や程度も見極めないといけません。
まさに、手の感覚、知識、経験、技術。全てが必要となるのです。

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