5 Feb 2015
1.腰痛は 治る
1-1どの腰痛に当てはまるのか?
腰痛というと腰が痛いことだと誰でもわかることですが、では腰とはどこのことでしょうか?
よくある間違いは骨盤つまりお尻の上の辺りを腰だと思っていることです。
実際のところ腰とは腰椎があるところですので、第1から第5番目の腰椎(第5腰椎のすぐ下は骨盤の中央にある仙骨)までの範囲の背中側の部位を腰と言います。
しかし、腰痛という言葉は坐骨神経痛と同じで診断名ではないので大体腰の辺りの痛みを言います。
また腰痛にはぎっくり腰のような急性腰痛といつも凝ったり痛くなったりする慢性腰痛とがあります。
急性腰痛はぎっくり腰のページで説明しますので、ここでは慢性腰痛についてお話しましょう。
同じような慢性的な腰痛でも様々なパターンがあります。
座りっぱなしで痛い、立ちっぱなしで痛い、歩き出しが痛い、寝起きが痛いなど。
全てを完全に分けることは難しいですがある程度分類して見ましょう。
1.筋肉の疲労からくるコリとしての腰痛。
同じ姿勢が長く続くと腰をトントンしたくなるような腰痛で少し動いた方が楽。中腰も辛いことがある。
2.腰椎の周りにある組織(関節、椎間板など)が傷んでいてそこに負荷がかかると痛い。
この場合は腰を反らすと痛いことが多いです。筋肉の傷は伸ばされると痛いので前屈で痛みがでますが、関節や椎間板は体重がかかるとその機械的な刺激で痛みを感じます。なので、じっと立っていると痛いこともあります。
3.年齢的な組織退化によって1と2が混じりあった腰痛。
いわゆる老化現象だが、それが腰の部分的なところにだけ特に進行した状態。座ってて立ち上がるとき)歩き始めが痛い、寝起きに暫く痛いが動いているとほぐれてくるような腰痛です。
1-2腰痛の仕組みがわからないと腰痛は治せない-整形外科で腰痛が治せない理由
整形外科には日本腰痛学会というものがあって、整形外科の先生方が研究の発表をされるのですが、数年前に整形外科医でもありカイロプラクティック大学の校長を務める竹谷内先生がパネルディスカッションで招待されました。その時に整形外科の先生からの質問に答える時間が儲けられたのですが、整形外科医からの質問はほとんどこんな感じでした。
整形外科医にはこの意味がわからないんです。
触ると言ってもただ触れるのではなくて、体を動かして動きの中での異常をみつけたり、寝てもらって皮膚、浅層から深層までの筋肉、骨の弾力などの状態を触診で確認するのです。
そうすれば、後は仕組みです。
整形外科ではここがまたわっていないのです。
痛みと言うのは、筋肉が傷付いた状態で炎症が起きると感じますがそれだけではありません。
炎症の後、組織は硬くなって伸び縮みが出来なくなります。体が動くときに筋肉が伸びることが出来ないとその度に引っ張られて刺激が強くなります。この機械的な刺激が繰り返されると神経が過敏になるし、また傷になってどんどん硬くなるかもしれません。
そうなると、筋肉は骨を動かすためにありますので、その筋肉が動かすはずの骨も動きが悪くなります。すると、その骨と接続する骨との間にある関節の動きや滑りが悪くなったり間に挟まれている椎間板にも偏った負荷が繰り返し乗っかって傷んだり硬くなったりしていきます。坐骨神経痛の時のように交感神経反射が起こり、血流が悪くなるし関節も筋肉も稼働性が下がるとさらに血行が悪くなって、老廃物が溜まり発痛物質も出てきて慢性腰痛はどんどん酷くなります。
これらは、筋肉のバランス、偏った姿勢、筋肉の疲れやすさ、運動不足、運動過剰、栄養不足、お酒や食べ過ぎによる内臓の酷使、ストレス、体質的な弱さなどが原因で起こりますのでそれらへのアドバイスも必要になります。
1-3腰痛の治し方
では、どうやって治すのか?
仕組みがわかれば治す方法はシンプルです。
硬い筋肉は柔らかくして、動きの悪い関節を動くようにする。
そして、組織を傷め付ける原因となる生活の改善とからだ全体のバランスや自律神経、内臓の働きの改善などをおこなっていきます。
どんな症状の時も同じですが、多くの知識と高い技術とたくさんの経験が必要なのは一人一人少しずつお体の状態や症状の原因が違うからです。
この人によるわずかな違いを見つけ出し、調節しながら施術すること根本改善の一番大事なことであり、一番難しいところなのです。
今腰痛はどんなところでも施術しますが、本当の原因を見つけて根本的に改善させるという治療院はまだ僅かしかないのが現状です。
カイロプラクティックにはどこへ行っても治らないくらい酷くなってから来られることが多く、それを治せるのも素晴らしいことなのですが、やはりあまりに酷いと痛みが取れても元に戻せない組織の退化が起こります。そうならないように少しでも早目に御来院いただくことをお勧めいたします。
この先は準備中です。しばらくお待ちください。
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2-2肩こりの複雑な原因
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